限韓令(げんかんれい、中国語: 限韩令、朝鮮語: 한한령)、ないし、禁韓令(きんかんれい、中国語: 禁韩令、朝鮮語: 금한령)は、2016年に大韓民国がTHAADミサイルの配備決定を公表して以降に、中華人民共和国がとった様々な報復措置とされる方策のうち、特に韓流文化への規制を指して、おもに韓国のメディアが用いる表現。韓流禁止令と称されることもある。また、中国人観光旅行客の韓国への渡航を規制する方策が、この表現で言及されることもある。 このような措置は、2017年秋の段階でも継続していたが、具体的に何らかの包括的な法令なり命令が公にされているわけではなく、中国側は、報復措置として行なわれた行為とは認めていない。2018年3月に中国の習近平国家主席(党総書記)の特使として訪韓した楊潔篪党政治局員兼党中央外事工作委員会弁公室主任(楊は3月19日まで外交担当国務委員であった)はTHAAD配備への制裁解除を事実上表明したが、その以降でも観光・文化分野の交流はTHAAD配備事件以前のレベルに達しておらず、中国政府による韓国人の芸能活動ビザ発給拒否などの個別事案も発生した。