閏秒(うるうびょう、英: leap second)は、現行の協定世界時 (UTC) において、世界時のUT1との差を調整するために追加もしくは削除される秒である。この現行方式のUTCは1972年に始まった。2021年までに実施された計27回の閏秒は、いずれも1秒追加による調整であった。 直近の閏秒の挿入は、2017年1月1日午前9時直前(日本標準時)に行われた。 現代においては、閏秒の調整が、システム上の様々な問題を引き起こしているため、その廃止について議論が続けられてきた。その結果、2022年の国際度量衡総会(CGPM)において、2035年までにUT1とUTCの差分の許容値(現在は0.9秒)を増加させることが決議された。この決議は、正確には「閏秒を廃止する」というものではない(後述)。