数学の分野における退化分布(たいかぶんぷ、英: degenerate distribution)とは、ただ一つの値のみを取る確率変数の確率分布のことを言う。 例としては、両側とも表となっているコインや、すべての目が同じ値になっているサイコロなどが考えられる。この分布は、日常生活の言葉の意味としてのランダムではない様に思われるが、確率変数の定義を満たすものである。 退化分布は、実数直線上のある一点 k0 に配置される。 その確率質量関数は次のように与えられる: また、退化分布の累積分布関数は次のように与えられる: