読者への挑戦(英語Challenge your readers)とは、推理小説の技法である。「読者の挑戦状」とも言う。探偵や刑事役などが犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して誰が犯人であるかを問うことである。J・J・コニントンが1926年に『或る豪邸主の死』で用いたのが最初の用例で、その後エラリー・クイーンが『ローマ帽子の謎』をはじめとする「国名シリーズ」で用いることで広く知られるようになった。日本では有栖川有栖が『月光ゲーム Yの悲劇'88』をはじめとする「学生アリスシリーズ」の全長編作品で用いている。