西貢丸(さいごんまる)は、かつて大阪商船が所有し運航していた貨客船。太平洋戦争では特設巡洋艦として運用された。厳密な艦種類別は「特設巡洋艦兼敷設艦」であり、実際の戦歴も敷設艦としての任務が多かった。特設巡洋艦(兼敷設艦)として入籍後は沈没の時まで類別変更されず、その意味では日本海軍最後の特設巡洋艦でもあった。 なお、大阪商船の所有船としての「西貢丸」としては二代目である。初代は1901年(明治34年)にイギリスで建造され、1912年(大正元年)11月に購入して1923年(大正12年)に売却するまで所有していた。