第二次シリア戦争(だいにじシリアせんそう)は、紀元前260年から紀元前253年にかけて行われたプトレマイオス朝エジプトとセレウコス朝シリアとの間の戦争である。クレモニデス戦争の延長線で起こったこの紛争により、プトレマイオス朝はアンティゴノス朝マケドニアやロドスと連合したセレウコス朝に対してエーゲ海の制海権を失った。エーゲ海・イオニア・小アジアを舞台に展開された第二次シリア戦争に関する情報は、史料の不足のため不明確な点が多い。