福寺(ふくでら)は、奈良県奈良市南京終町にあった寺院。跡地には1970年(昭和45年)に埋め立てられるまで福寺池が存在した。文献上の初出は室町期以降であるが、江戸期の資料において、奈良時代創建と伝わり所在不明の幻の寺である服寺(ふくでら、はとりでら)と同一視されており、また近年奈良期に遡り得る瓦が福寺池跡で発見されたことによりその可能性も高まった。本項ではその同一視されている『服寺』についても述べる。