男の娘キャラクターの一覧(おとこのこキャラクターのいちらん)では、二次元のフィクションに登場する「男の娘」キャラクターについて述べる。 「男の娘」が登場する作品は、漫画・ライトノベル・アニメ・ゲームといったサブカルチャー全領域で見られる。「男の娘」とは何かということについては、「少女のような外見をした少年」を意味するという一定の共通認識は成立しているものの、使用者により「女の装いをしてもしなくても少女のように見える少年」「きれいな女装少年」のような違いが生じている。ライターの宮本直穀は、「作品の受け手にとって女の子っぽさが可愛らしい少年」程度の理解で充分であるという趣旨を述べている。

Property Value
dbo:abstract
  • 男の娘キャラクターの一覧(おとこのこキャラクターのいちらん)では、二次元のフィクションに登場する「男の娘」キャラクターについて述べる。 「男の娘」が登場する作品は、漫画・ライトノベル・アニメ・ゲームといったサブカルチャー全領域で見られる。「男の娘」とは何かということについては、「少女のような外見をした少年」を意味するという一定の共通認識は成立しているものの、使用者により「女の装いをしてもしなくても少女のように見える少年」「きれいな女装少年」のような違いが生じている。ライターの宮本直穀は、「作品の受け手にとって女の子っぽさが可愛らしい少年」程度の理解で充分であるという趣旨を述べている。 「男の娘」キャラクターの起源については諸説あり、例えば江口寿史『ストップ!! ひばりくん!』(1982年)の大空ひばりや、対戦型格闘ゲーム『GUILTY GEAR XX』(2002年)のブリジットがそうだという意見がある。しかし、このタイプのキャラクターが本格的に注目を集め出したのは2005年ごろのことである。その切っ掛けは、同年に発売されたアダルトゲーム『処女はお姉さまに恋してる』の主人公・宮小路瑞穂と、同『はぴねす!』のサブキャラクター・渡良瀬準の2人であった。この2人は多くの専門家により、「男の娘」の歴史における、エポックメーキングなキャラクターであると見なされている。瑞穂は祖父の遺言でお嬢様学園に女装して編入し、文武両道に英才を発揮して全校生徒の人気を集め、「エルダー(お姉さま)」に担ぎ上げられる。準は主人公をサポートするサブキャラクターながら、女装姿で小悪魔のような魅力を発揮し、物語を牽引していく。美術評論家の暮沢剛巳は、両者のこのような設定上の差異から、「男の娘」キャラクターが意外と豊富なバリエーションを持っていることがわかる、と述べている。 (ja)
  • 男の娘キャラクターの一覧(おとこのこキャラクターのいちらん)では、二次元のフィクションに登場する「男の娘」キャラクターについて述べる。 「男の娘」が登場する作品は、漫画・ライトノベル・アニメ・ゲームといったサブカルチャー全領域で見られる。「男の娘」とは何かということについては、「少女のような外見をした少年」を意味するという一定の共通認識は成立しているものの、使用者により「女の装いをしてもしなくても少女のように見える少年」「きれいな女装少年」のような違いが生じている。ライターの宮本直穀は、「作品の受け手にとって女の子っぽさが可愛らしい少年」程度の理解で充分であるという趣旨を述べている。 「男の娘」キャラクターの起源については諸説あり、例えば江口寿史『ストップ!! ひばりくん!』(1982年)の大空ひばりや、対戦型格闘ゲーム『GUILTY GEAR XX』(2002年)のブリジットがそうだという意見がある。しかし、このタイプのキャラクターが本格的に注目を集め出したのは2005年ごろのことである。その切っ掛けは、同年に発売されたアダルトゲーム『処女はお姉さまに恋してる』の主人公・宮小路瑞穂と、同『はぴねす!』のサブキャラクター・渡良瀬準の2人であった。この2人は多くの専門家により、「男の娘」の歴史における、エポックメーキングなキャラクターであると見なされている。瑞穂は祖父の遺言でお嬢様学園に女装して編入し、文武両道に英才を発揮して全校生徒の人気を集め、「エルダー(お姉さま)」に担ぎ上げられる。準は主人公をサポートするサブキャラクターながら、女装姿で小悪魔のような魅力を発揮し、物語を牽引していく。美術評論家の暮沢剛巳は、両者のこのような設定上の差異から、「男の娘」キャラクターが意外と豊富なバリエーションを持っていることがわかる、と述べている。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageExternalLink
dbo:wikiPageID
  • 4512648 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 69443 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 92492850 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:align
  • right (ja)
  • right (ja)
prop-ja:image
  • 0001-10-16 (xsd:gMonthDay)
prop-ja:reference
  • 来栖美憂「「男の娘」と「ボクら」の歴史」、6-31頁。 (ja)
  • 「おと☆娘 新作ゲームヘッドライン」、3-9頁。 (ja)
  • 来栖美憂「名作に見る様々な男の娘たち」、49-57頁。 (ja)
  • 来栖美憂「このオトコの娘ヒロインがスゴい!」、93-98頁。 (ja)
  • 永山薫「大きな声ではいえないオトコノコ漫画の秘密」、147-157頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち 水奈瀬愛生」、138頁。 (ja)
  • 椿かすみ「魅せ(られ)る男たち 〈男の娘〉の系譜」、26-28頁。 (ja)
  • 日高利泰「彷徨う者たちの倫理 来るべき志村貴子論のために」、158-166頁。 (ja)
  • ふみふみこ、秀良子「女装男子は一日にしてならず、いわんや男の娘をや」、56-68頁。 (ja)
  • 来栖美憂「オトコの娘ラノベの萌え萌え世界」、187-189頁。 (ja)
  • 来栖美憂「漫画の中のサブキャラ・オトコの娘を探せ!」、202-204頁。 (ja)
  • 西田一「“脳内彼女”ディレクター・西田一に訊く「男の娘とは?」」、128-129頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち 山羽美雪」、214頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち バケ田ユメ代 他」、146頁。 (ja)
  • 幾夜大黒堂「境目と境界の漸近線 『境界のないセカイ』の向こう側」、139-146頁。 (ja)
  • 来栖美憂「おと☆娘特製 オトコの娘年表」、103-105頁。 (ja)
  • 来栖美憂「週刊少年漫画のオトコノコ【週刊少年マガジン編】」、176-181頁。 (ja)
  • 民安ともえ「私立オトコの娘学園」、65-75頁。 (ja)
  • 西田一「ヒットゲーム『女装山脈』のディレクターに訊く 西田一インタビュー「来たる女装少年時代!」」、154-159頁。 (ja)
  • 井戸隆明「“オトコノコ”はどこにいる」、182-190頁。 (ja)
  • 森瀬繚「エロゲー人の基礎知識 Vol.13 “男の娘パラダイス!?”」、73-78頁。 (ja)
  • 久米依子「トラブルとしてのセクシュアリティ 〈男の娘〉表象と少女コミュニティ志向」、69-83頁。 (ja)
  • 大島薫「超克される性/別 〈男の娘〉という存在論」、93-104頁。 (ja)
  • 吉本たいまつ「ショタ・女装少年・男の娘 二次元表現における「男の娘」の変遷」、210-224頁。 (ja)
  • 椿かすみ「魅せ(られ)た男たち 《男の娘》10年の軌跡」、191-198頁。 (ja)
  • 「おと☆娘新聞 Vol.1」、10-20頁。 (ja)
  • 「おと☆娘新聞 Vol.2」、12-25頁。 (ja)
  • 「男の娘HISTORY」、21-34頁。 (ja)
  • 樋口康一郎「「女の子になりたい男」の近代 異性愛制度のなかの〈男の娘〉表象」、85-92頁。 (ja)
  • あしやまひろこ「女装と男の娘の容姿と身体」、114-121頁。 (ja)
  • 来栖美憂「男の娘的なものの分類」、32-38頁。 (ja)
  • 来栖美憂「女装少年の系譜 第1回:メジャー漫画・2000年編」、138-143頁。 (ja)
  • 来栖美憂「「男の娘」と「ボクら」の歴史」、6-31頁。 (ja)
  • 「おと☆娘 新作ゲームヘッドライン」、3-9頁。 (ja)
  • 来栖美憂「名作に見る様々な男の娘たち」、49-57頁。 (ja)
  • 来栖美憂「このオトコの娘ヒロインがスゴい!」、93-98頁。 (ja)
  • 永山薫「大きな声ではいえないオトコノコ漫画の秘密」、147-157頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち 水奈瀬愛生」、138頁。 (ja)
  • 椿かすみ「魅せ(られ)る男たち 〈男の娘〉の系譜」、26-28頁。 (ja)
  • 日高利泰「彷徨う者たちの倫理 来るべき志村貴子論のために」、158-166頁。 (ja)
  • ふみふみこ、秀良子「女装男子は一日にしてならず、いわんや男の娘をや」、56-68頁。 (ja)
  • 来栖美憂「オトコの娘ラノベの萌え萌え世界」、187-189頁。 (ja)
  • 来栖美憂「漫画の中のサブキャラ・オトコの娘を探せ!」、202-204頁。 (ja)
  • 西田一「“脳内彼女”ディレクター・西田一に訊く「男の娘とは?」」、128-129頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち 山羽美雪」、214頁。 (ja)
  • 来栖美憂「忘れたくないオトコの娘たち バケ田ユメ代 他」、146頁。 (ja)
  • 幾夜大黒堂「境目と境界の漸近線 『境界のないセカイ』の向こう側」、139-146頁。 (ja)
  • 来栖美憂「おと☆娘特製 オトコの娘年表」、103-105頁。 (ja)
  • 来栖美憂「週刊少年漫画のオトコノコ【週刊少年マガジン編】」、176-181頁。 (ja)
  • 民安ともえ「私立オトコの娘学園」、65-75頁。 (ja)
  • 西田一「ヒットゲーム『女装山脈』のディレクターに訊く 西田一インタビュー「来たる女装少年時代!」」、154-159頁。 (ja)
  • 井戸隆明「“オトコノコ”はどこにいる」、182-190頁。 (ja)
  • 森瀬繚「エロゲー人の基礎知識 Vol.13 “男の娘パラダイス!?”」、73-78頁。 (ja)
  • 久米依子「トラブルとしてのセクシュアリティ 〈男の娘〉表象と少女コミュニティ志向」、69-83頁。 (ja)
  • 大島薫「超克される性/別 〈男の娘〉という存在論」、93-104頁。 (ja)
  • 吉本たいまつ「ショタ・女装少年・男の娘 二次元表現における「男の娘」の変遷」、210-224頁。 (ja)
  • 椿かすみ「魅せ(られ)た男たち 《男の娘》10年の軌跡」、191-198頁。 (ja)
  • 「おと☆娘新聞 Vol.1」、10-20頁。 (ja)
  • 「おと☆娘新聞 Vol.2」、12-25頁。 (ja)
  • 「男の娘HISTORY」、21-34頁。 (ja)
  • 樋口康一郎「「女の子になりたい男」の近代 異性愛制度のなかの〈男の娘〉表象」、85-92頁。 (ja)
  • あしやまひろこ「女装と男の娘の容姿と身体」、114-121頁。 (ja)
  • 来栖美憂「男の娘的なものの分類」、32-38頁。 (ja)
  • 来栖美憂「女装少年の系譜 第1回:メジャー漫画・2000年編」、138-143頁。 (ja)
prop-ja:width
  • 230 (xsd:integer)
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • 男の娘キャラクターの一覧(おとこのこキャラクターのいちらん)では、二次元のフィクションに登場する「男の娘」キャラクターについて述べる。 「男の娘」が登場する作品は、漫画・ライトノベル・アニメ・ゲームといったサブカルチャー全領域で見られる。「男の娘」とは何かということについては、「少女のような外見をした少年」を意味するという一定の共通認識は成立しているものの、使用者により「女の装いをしてもしなくても少女のように見える少年」「きれいな女装少年」のような違いが生じている。ライターの宮本直穀は、「作品の受け手にとって女の子っぽさが可愛らしい少年」程度の理解で充分であるという趣旨を述べている。 (ja)
  • 男の娘キャラクターの一覧(おとこのこキャラクターのいちらん)では、二次元のフィクションに登場する「男の娘」キャラクターについて述べる。 「男の娘」が登場する作品は、漫画・ライトノベル・アニメ・ゲームといったサブカルチャー全領域で見られる。「男の娘」とは何かということについては、「少女のような外見をした少年」を意味するという一定の共通認識は成立しているものの、使用者により「女の装いをしてもしなくても少女のように見える少年」「きれいな女装少年」のような違いが生じている。ライターの宮本直穀は、「作品の受け手にとって女の子っぽさが可愛らしい少年」程度の理解で充分であるという趣旨を述べている。 (ja)
rdfs:label
  • 男の娘キャラクターの一覧 (ja)
  • 男の娘キャラクターの一覧 (ja)
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of