『花と乙女に祝福を』(はなとおとめにしゅくふくを、繁: 花與乙女的祝福)は、株式会社ウィル(現・株式会社ウィルプラス)のゲームブランドensembleより2009年5月29日に発売された成年向けの恋愛アドベンチャーゲーム。病弱な双子の妹になりかわってお嬢様学園に通う女装少年のドタバタ生活を描き、後年まで続く「乙女シリーズ」の端緒となった。公式略称は「花乙女(はなおと)」。 2010年1月29日には続編『花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ』が制作された。同年7月8日には登場人物とシナリオを追加し、続編の要素も取り入れた『花と乙女に祝福を -春風の贈り物-』がPlayStation 2版として発売された。 最初期の企画は単なる双子の入れ替わりものであったが、主人公を女子校に通わせるアイデアに偶然たどり着いたことから、『処女はお姉さまに恋してる』『はぴねす!』のヒットにより到来していた女装もののブームに乗る形で世に送り出された作品である。凡人ながら内面まで女の子らしく描かれた主人公像は賛否両論を持って迎えられた。女装もののブームはその後落ち着きを見せたが、本作が処女作となって誕生したensembleは、女装潜入作品を以降も継続的にリリースし、女装を特色とするブランドとして業界内での地位を確立するに至った。