無任所大臣(むにんしょだいじん、英: Minister without portfolio)は、政府の特定部局の長とならない閣僚である。特定部局の長を務める閣僚は「行政機関」である。政府の意思決定に参加する二面性を持つが、無任所大臣は政府の意思決定に参加するだけである。特定政策の担当者は無任所大臣としない考え方もある。 閣議に参加し、発言・投票を行う点においては通常の閣僚と変わらない。狭義の無任所大臣は、与党内の有力者を内閣に取り込んで政権の安定をはかる、あるいは連立内閣において連立与党内少数党を代表させる、といった目的で置かれる。この場合は副首相や副総理といった、平時の職掌のない肩書きもしくは呼称が付与されることも多い。イギリスのように、党務の要職にある者を無任所大臣として入閣させる慣行をもつ国もある。