江戸川漁業被害(えどがわぎょぎょうひがい)とは、1958年に東京都江戸川区にある製紙工場の黒い排水が江戸川に放流されたことによる公害のこと。本州製紙事件、黒い水事件とも呼ばれる。 工場からの黒い排水を止めるために、1958年5月24日・6月10日に下流の漁民らが工場に乱入し、6月10日には機動隊と乱闘になって、漁民側に重傷者35名、軽傷者108名、検束者8名。警察側も1名入院した。 この事件は、旧水質二法(公共用水域の水質の保全に関する法律、工場排水等の規制に関する法律)の制定や、被害を受けた江戸川下流域の再生事業(葛西沖、浦安沖など)のきっかけとなった。