有鉛ガソリン(ゆうえんガソリン)は、アルキル鉛を微量添加されたガソリンのことである。 加鉛ガソリン(かえんガソリン)とも称する。 有鉛ガソリンには、レシプロエンジンのノッキングを防止するアンチノック剤としてアルキル鉛が添加されており、無鉛ガソリンと比較してオクタン価も5 - 15ほど上昇する。アルキル鉛としてはテトラエチル鉛 (C2H5)4Pb が最も多いが、テトラメチル鉛 (CH3)4Pb 、なども該当する。いずれも猛毒物質であり、毒物及び劇物取締法の特定毒物に指定されている。呼吸や皮膚接触により体内に容易に吸収され、中枢神経性の鉛中毒症状を引き起こす。