打瀬網漁(うたせあみりょう)とは、漁船に1枚または複数の風帆などを船体に対して平行に張り、風や潮流の力で船を横に滑らせながら水底や水中に入れた網を引いて魚介類を漁獲する日本独得の漁法のことである。主にクルマエビ、カレイ、スズキ、カニ(ガザミ等)などの低着魚介やシラウオ、ワカサギなどの淡水魚を漁獲する際に用いる。漁法を分類する観点では、艪漕ぎによる網引きをこれに含め、打瀬網漁は、風や潮流、艪槽ぎの力で網を引く漁法を指す。