引作の大クス(ひきつくりのおおクス)は、三重県南牟婁郡御浜町引作の引作神社境内に生育するクスノキの巨木である。かつては「阿田和の大クス」(あたわのおおクス)の名で親しまれていたが、1991年(平成3年)に「引作の大クス」と改称された。この木にはかつて伐採の危機が訪れたが、南方熊楠や柳田國男などの尽力によってその危機を乗り越えた経緯がある。推定の樹齢は1500年といい、三重県内で最大級のクスノキの巨木とされて、三重県指定天然記念物や「新日本名木100選」に選定されている。2007年(平成19年)9月29日に、5本あった大枝のうち1本が折損した。