嬉野流(うれしのりゅう)は将棋の戦法の一つ。アマ強豪の嬉野宏明が開発し、元奨励会三段の天野貴元が独自の研究を加えて棋書にしたことで将棋ファンの間で広く知られるようになった。 初手6八銀から前例のない力戦に持ち込むことが最大の狙いであり、一般的には奇襲戦法に分類されることが多い。しかしながら奇襲を防がれても互角に戦える点が、鬼殺し等の従来の奇襲戦法とは大きく性質を異にする。 先後を問わず使え、相手が居飛車だろうが振り飛車だろうが柔軟に対応できるのも他の奇襲戦法にはない強みである。