国際連合安全保障理事会決議47(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ47、英: United Nations Security Council Resolution 47, UNSCR47)は、1948年4月21日に国際連合安全保障理事会決議で採択された決議。カシミール紛争に関するものである。 インドとパキスタンの両方からの議論を聞いたうえで、理事会は国際連合安全保障理事会決議39にてその設立を決定した委員会(当初 1人はインド、1人はパキスタンから選出し、残る一人はこの2人のメンバーから選出することとしていた)のメンバーをアルゼンチン、ベルギー、コロンビア、チェコスロバキア、アメリカ合衆国の代表者からなる5人のものに変更した。この委員会の目的は、インド亜大陸に赴き、インドとパキスタンの政府が地域の平和と秩序を回復し、カシミールの将来を決定する国民投票の準備をするのを援助することである。 次に、決議では紛争解決のための3段階のプロセスを推奨した。第1段階では、パキスタンは、戦闘目的でカシミール地方に入国したすべての国民を撤退させるよう求められた。第2段階では、インドは法と秩序に必要な最小限のレベルまで軍備を段階的に縮小するよう求められた。第3段階では、自由で公平な住民投票を実施する国連が指名する住民投票管理人を任命することが求められた。

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  • 国際連合安全保障理事会決議47(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ47、英: United Nations Security Council Resolution 47, UNSCR47)は、1948年4月21日に国際連合安全保障理事会決議で採択された決議。カシミール紛争に関するものである。 インドとパキスタンの両方からの議論を聞いたうえで、理事会は国際連合安全保障理事会決議39にてその設立を決定した委員会(当初 1人はインド、1人はパキスタンから選出し、残る一人はこの2人のメンバーから選出することとしていた)のメンバーをアルゼンチン、ベルギー、コロンビア、チェコスロバキア、アメリカ合衆国の代表者からなる5人のものに変更した。この委員会の目的は、インド亜大陸に赴き、インドとパキスタンの政府が地域の平和と秩序を回復し、カシミールの将来を決定する国民投票の準備をするのを援助することである。 次に、決議では紛争解決のための3段階のプロセスを推奨した。第1段階では、パキスタンは、戦闘目的でカシミール地方に入国したすべての国民を撤退させるよう求められた。第2段階では、インドは法と秩序に必要な最小限のレベルまで軍備を段階的に縮小するよう求められた。第3段階では、自由で公平な住民投票を実施する国連が指名する住民投票管理人を任命することが求められた。 決議はパラグラフごとに採択され、全体としての決議に対する投票は行われなかった。よって上記の表の通り無投票採択としている。 インドとパキスタンの双方は決議に反対を表明した一方で、上述の国連委員会による調停を歓迎した。調停を通じて、委員会は安全保障理事会決議を拡大および修正し、独自の2つの決議を採択してインドとパキスタン双方の受容にこぎ着けた。その後、1949年の初めに停戦が委員会によってなされたが、しかし、非武装化のプロセスをめぐって意見の相違があり、最終的に停戦は実現しなかった。一連の努力の末、委員会は1949年12月にその失敗を宣言した。 (ja)
  • 国際連合安全保障理事会決議47(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ47、英: United Nations Security Council Resolution 47, UNSCR47)は、1948年4月21日に国際連合安全保障理事会決議で採択された決議。カシミール紛争に関するものである。 インドとパキスタンの両方からの議論を聞いたうえで、理事会は国際連合安全保障理事会決議39にてその設立を決定した委員会(当初 1人はインド、1人はパキスタンから選出し、残る一人はこの2人のメンバーから選出することとしていた)のメンバーをアルゼンチン、ベルギー、コロンビア、チェコスロバキア、アメリカ合衆国の代表者からなる5人のものに変更した。この委員会の目的は、インド亜大陸に赴き、インドとパキスタンの政府が地域の平和と秩序を回復し、カシミールの将来を決定する国民投票の準備をするのを援助することである。 次に、決議では紛争解決のための3段階のプロセスを推奨した。第1段階では、パキスタンは、戦闘目的でカシミール地方に入国したすべての国民を撤退させるよう求められた。第2段階では、インドは法と秩序に必要な最小限のレベルまで軍備を段階的に縮小するよう求められた。第3段階では、自由で公平な住民投票を実施する国連が指名する住民投票管理人を任命することが求められた。 決議はパラグラフごとに採択され、全体としての決議に対する投票は行われなかった。よって上記の表の通り無投票採択としている。 インドとパキスタンの双方は決議に反対を表明した一方で、上述の国連委員会による調停を歓迎した。調停を通じて、委員会は安全保障理事会決議を拡大および修正し、独自の2つの決議を採択してインドとパキスタン双方の受容にこぎ着けた。その後、1949年の初めに停戦が委員会によってなされたが、しかし、非武装化のプロセスをめぐって意見の相違があり、最終的に停戦は実現しなかった。一連の努力の末、委員会は1949年12月にその失敗を宣言した。 (ja)
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  • 国際連合安全保障理事会決議47(こくさいれんごうあんぜんほしょうりじかいけつぎ47、英: United Nations Security Council Resolution 47, UNSCR47)は、1948年4月21日に国際連合安全保障理事会決議で採択された決議。カシミール紛争に関するものである。 インドとパキスタンの両方からの議論を聞いたうえで、理事会は国際連合安全保障理事会決議39にてその設立を決定した委員会(当初 1人はインド、1人はパキスタンから選出し、残る一人はこの2人のメンバーから選出することとしていた)のメンバーをアルゼンチン、ベルギー、コロンビア、チェコスロバキア、アメリカ合衆国の代表者からなる5人のものに変更した。この委員会の目的は、インド亜大陸に赴き、インドとパキスタンの政府が地域の平和と秩序を回復し、カシミールの将来を決定する国民投票の準備をするのを援助することである。 次に、決議では紛争解決のための3段階のプロセスを推奨した。第1段階では、パキスタンは、戦闘目的でカシミール地方に入国したすべての国民を撤退させるよう求められた。第2段階では、インドは法と秩序に必要な最小限のレベルまで軍備を段階的に縮小するよう求められた。第3段階では、自由で公平な住民投票を実施する国連が指名する住民投票管理人を任命することが求められた。 (ja)
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