四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である。敷き網の一種である。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある。 * 四手網の例。 * インドネシアの四手網漁。 * 漁船に装備された例。

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  • 四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である。敷き網の一種である。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある。 * 四手網の例。 * インドネシアの四手網漁。 * 漁船に装備された例。 (ja)
  • 四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である。敷き網の一種である。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある。 * 四手網の例。 * インドネシアの四手網漁。 * 漁船に装備された例。 (ja)
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  • 四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である。敷き網の一種である。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある。 * 四手網の例。 * インドネシアの四手網漁。 * 漁船に装備された例。 (ja)
  • 四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である。敷き網の一種である。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある。 * 四手網の例。 * インドネシアの四手網漁。 * 漁船に装備された例。 (ja)
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  • 四手網 (ja)
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