吸血鬼映画(きゅうけつきえいが)またはヴァンパイア映画、吸血鬼ものとは、映画ジャンルの1つで、吸血鬼を題材とした作品を指す。基本的にはホラー映画のサブジャンルだが、ドラマ、アクション、SF、ロマンス、コメディ、ファンタジー、時にゾンビ映画などに分類される作品も多い。 吸血鬼映画は、無声映画の時代から世界の映画界の定番であり、大衆文化における吸血鬼のイメージは、長年にわたる映画での描写に強く基づいている。数多くの映画作品において吸血鬼は人の生き血を好み、また他者を操る能力を持つなど設定は共通している。中には太陽光によって滅ぶといった吸血鬼映画で確立された設定もある。 最も人気のある原作小説は1897年のブラム・ストーカーによる『吸血鬼ドラキュラ』であり、これまでに170以上のバージョンがある。次いで、1872年に出版されたシェリダン・レ・ファニュの小説『カーミラ』の映画化が続く。2005年までに、ドラキュラはシャーロック・ホームズを除く他のどのフィクション・キャラクターよりも多くの映画の題材となっている。