『剣樹抄』(けんじゅしょう)は、冲方丁による日本の時代小説。文芸雑誌『オール讀物』(文藝春秋)で連載されたのち、2019年7月10日に刊行された。幼い頃、旗本奴に父を殺害された無宿の少年である六維了助が徳川光圀と出会い、幕府に保護された子どもたちの中でも特段の技能者で密偵として養育される者たちで構成された隠密組織「拾人衆」の一員となって「明暦の大火」の火付け犯を追うさまを描く。