「前奏曲 嬰ハ短調」作品3-2は、セルゲイ・ラフマニノフの最も有名なピアノ曲の一つ。全部で5曲からなる《幻想的小品集》作品3に収録されている。全部で62小節しかなく、典型的な三部形式を採る。 1892年10月8日に、モスクワ電気博覧会の祝賀会において作曲者自身によって初演された。この初演の後で、演奏会全体の中からこの曲のみを取り上げて、「熱狂を捲き起こした」との批評が掲載された。これ以降、作品の人気はとどまることを知らなかった。