上野動物園クロヒョウ脱走事件(うえのどうぶつえんクロヒョウだっそうじけん)は、1936年(昭和11年)7月25日早朝、恩賜上野動物園で飼育されていたクロヒョウのメス1頭が脱走した事件である。脱走したクロヒョウは約12時間半後に捕獲され、特段の被害もなかった。この事件は当時の人々に大きな衝撃を与え、同年に発生した「阿部定事件」、「二・二六事件」と並んで「昭和11年の三大事件」と評された。なお、第二次世界大戦中に実施された上野動物園での戦時猛獣処分はこの事件の影響があったといわれる。