ヴァーリン(Vālin, 梵: वालि)は、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するヴァナラ(猿)の王。ヴァリ、バリともいう。インドラ神が猿王リクシャラージャの妃との間に生んだ子で、スグリーヴァと兄弟。スシェーナの娘ターラーを妃とし、アンガダをもうけた。短気で怒りっぽく、疑り深い性格。言動はきわめて粗野。ヴァナラの都キシュキンダーを支配し、ラークシャサの王ラーヴァナと同盟を結ぶ。スグリーヴァと対立し、後にラーマによって殺された。