ロンドンの大疫病とは、1665年から1666年まで続いたイングランドで起こった歴史上、最後の腺ペストの大流行である。 1331年中央アジアで起きた黒死病から、1750年まで続いた肺ペストの流行まで数世紀続いた第二次ペスト大流行の最中に発生した。ロンドンの大疫病では18か月で当時のロンドンの人口の1/4である10万人の死者が発生したと推定されている。 ペスト菌が原因菌であり、通常ネズミやノミの咬傷から感染する。 1665年から66年の流行は黒死病と比べ規模ははるかに小さかったが、イングランドにおいて、第二次ペスト大流行の中で最大の流行であったため、「大疫病」として記憶されている。