レーソス(古希: Ῥῆσος, Rhēsos, ラテン語: Rhesus)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの王である。長母音を省略してレソスとも表記される。 エーイオネウスの子で、従弟にヒッポコオーンがいたとも、トラーキアの河神ストリューモーンとムーサイの1人エウテルペー、あるいはカリオペーの子、テルプシコラー、クレイオーの子ともいわれ、エウリーピデースの悲劇『レーソス』では母親は単にムーサとされている。一説によると、レーソスはトラーキアのヘブロス河(現在のマリツァ川)下流域のアイニオス人の王とされ、河神ヘブロスが父であるともいわれる。またレーソスはを妻にしたといわれる。 トロイア戦争のさい、レーソスはトラーキア勢を率いてトロイアの救援に向かったが、トロイアに到着したその夜にディオメーデースによって討たれた。