タミュリス(古希: Θάμυρις, Thamyris)、あるいはタミュラース(古希: Θαμύρας, Tamyrās)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの有名な音楽家、吟遊詩人である。美男で、リラ(竪琴)の名手。 ピラムモーン(アポローンの子)とニュムペーのアルギオペーの子とされるが、ムーサのメルポメネー、あるいはエラトーの子供ともいわれる。一説にタミュリスの娘メニッペーはオルペウスの母という。またタミュリスは美少年ヒュアキントスの最初の恋人であり、ラーイオス同様、ギリシア人で最初の男性同性愛者といわれる。 神話によるとタミュリスはから音楽を学んだが、ムーサイに対する不敬によって音楽の全ての技を失ったとされる。 タミュリスはの王エウリュトスの王宮を辞して旅をしていたが、メッセーネーのドーリオンでムーサイに出会い、ムーサイたちに歌で勝利して見せようと宣言したため、怒ったムーサイたちは彼を盲目にし、声を奪い、さらにリラの技を忘れさせた。 後代の伝承ではタミュリスはムーサイ全員を自分のものとするため、敗れたらムーサイの欲するものを何でも差し出すという条件で、あるいはムーサイの1人と結婚するため、歌比べの勝負を挑んだが敗北した。全てを失ったタミュリスはリラをドーリオン近くの川に投げ捨てたので、その川はバリュラ川と呼ばれた。 なお、ソポクレースはこの物語を題材に悲劇『タミュラース』を作った。

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  • タミュリス(古希: Θάμυρις, Thamyris)、あるいはタミュラース(古希: Θαμύρας, Tamyrās)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの有名な音楽家、吟遊詩人である。美男で、リラ(竪琴)の名手。 ピラムモーン(アポローンの子)とニュムペーのアルギオペーの子とされるが、ムーサのメルポメネー、あるいはエラトーの子供ともいわれる。一説にタミュリスの娘メニッペーはオルペウスの母という。またタミュリスは美少年ヒュアキントスの最初の恋人であり、ラーイオス同様、ギリシア人で最初の男性同性愛者といわれる。 神話によるとタミュリスはから音楽を学んだが、ムーサイに対する不敬によって音楽の全ての技を失ったとされる。 タミュリスはの王エウリュトスの王宮を辞して旅をしていたが、メッセーネーのドーリオンでムーサイに出会い、ムーサイたちに歌で勝利して見せようと宣言したため、怒ったムーサイたちは彼を盲目にし、声を奪い、さらにリラの技を忘れさせた。 後代の伝承ではタミュリスはムーサイ全員を自分のものとするため、敗れたらムーサイの欲するものを何でも差し出すという条件で、あるいはムーサイの1人と結婚するため、歌比べの勝負を挑んだが敗北した。全てを失ったタミュリスはリラをドーリオン近くの川に投げ捨てたので、その川はバリュラ川と呼ばれた。 なお、ソポクレースはこの物語を題材に悲劇『タミュラース』を作った。 (ja)
  • タミュリス(古希: Θάμυρις, Thamyris)、あるいはタミュラース(古希: Θαμύρας, Tamyrās)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの有名な音楽家、吟遊詩人である。美男で、リラ(竪琴)の名手。 ピラムモーン(アポローンの子)とニュムペーのアルギオペーの子とされるが、ムーサのメルポメネー、あるいはエラトーの子供ともいわれる。一説にタミュリスの娘メニッペーはオルペウスの母という。またタミュリスは美少年ヒュアキントスの最初の恋人であり、ラーイオス同様、ギリシア人で最初の男性同性愛者といわれる。 神話によるとタミュリスはから音楽を学んだが、ムーサイに対する不敬によって音楽の全ての技を失ったとされる。 タミュリスはの王エウリュトスの王宮を辞して旅をしていたが、メッセーネーのドーリオンでムーサイに出会い、ムーサイたちに歌で勝利して見せようと宣言したため、怒ったムーサイたちは彼を盲目にし、声を奪い、さらにリラの技を忘れさせた。 後代の伝承ではタミュリスはムーサイ全員を自分のものとするため、敗れたらムーサイの欲するものを何でも差し出すという条件で、あるいはムーサイの1人と結婚するため、歌比べの勝負を挑んだが敗北した。全てを失ったタミュリスはリラをドーリオン近くの川に投げ捨てたので、その川はバリュラ川と呼ばれた。 なお、ソポクレースはこの物語を題材に悲劇『タミュラース』を作った。 (ja)
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  • タミュリス(古希: Θάμυρις, Thamyris)、あるいはタミュラース(古希: Θαμύρας, Tamyrās)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの有名な音楽家、吟遊詩人である。美男で、リラ(竪琴)の名手。 ピラムモーン(アポローンの子)とニュムペーのアルギオペーの子とされるが、ムーサのメルポメネー、あるいはエラトーの子供ともいわれる。一説にタミュリスの娘メニッペーはオルペウスの母という。またタミュリスは美少年ヒュアキントスの最初の恋人であり、ラーイオス同様、ギリシア人で最初の男性同性愛者といわれる。 神話によるとタミュリスはから音楽を学んだが、ムーサイに対する不敬によって音楽の全ての技を失ったとされる。 タミュリスはの王エウリュトスの王宮を辞して旅をしていたが、メッセーネーのドーリオンでムーサイに出会い、ムーサイたちに歌で勝利して見せようと宣言したため、怒ったムーサイたちは彼を盲目にし、声を奪い、さらにリラの技を忘れさせた。 後代の伝承ではタミュリスはムーサイ全員を自分のものとするため、敗れたらムーサイの欲するものを何でも差し出すという条件で、あるいはムーサイの1人と結婚するため、歌比べの勝負を挑んだが敗北した。全てを失ったタミュリスはリラをドーリオン近くの川に投げ捨てたので、その川はバリュラ川と呼ばれた。 なお、ソポクレースはこの物語を題材に悲劇『タミュラース』を作った。 (ja)
  • タミュリス(古希: Θάμυρις, Thamyris)、あるいはタミュラース(古希: Θαμύρας, Tamyrās)は、ギリシア神話の人物で、トラーキアの有名な音楽家、吟遊詩人である。美男で、リラ(竪琴)の名手。 ピラムモーン(アポローンの子)とニュムペーのアルギオペーの子とされるが、ムーサのメルポメネー、あるいはエラトーの子供ともいわれる。一説にタミュリスの娘メニッペーはオルペウスの母という。またタミュリスは美少年ヒュアキントスの最初の恋人であり、ラーイオス同様、ギリシア人で最初の男性同性愛者といわれる。 神話によるとタミュリスはから音楽を学んだが、ムーサイに対する不敬によって音楽の全ての技を失ったとされる。 タミュリスはの王エウリュトスの王宮を辞して旅をしていたが、メッセーネーのドーリオンでムーサイに出会い、ムーサイたちに歌で勝利して見せようと宣言したため、怒ったムーサイたちは彼を盲目にし、声を奪い、さらにリラの技を忘れさせた。 後代の伝承ではタミュリスはムーサイ全員を自分のものとするため、敗れたらムーサイの欲するものを何でも差し出すという条件で、あるいはムーサイの1人と結婚するため、歌比べの勝負を挑んだが敗北した。全てを失ったタミュリスはリラをドーリオン近くの川に投げ捨てたので、その川はバリュラ川と呼ばれた。 なお、ソポクレースはこの物語を題材に悲劇『タミュラース』を作った。 (ja)
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  • タミュリス (ja)
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