ラハダトゥ立て籠もり(英: Lahad Datu standoff)は、マレーシアのサバ州ラハダトゥで2013年2月11日に始まり、同年3月24日に完全に終了した軍事紛争。実質的な武装行動からラハダトゥ侵攻とも呼ばれる。 この紛争は武装化した過激派235人 がボートでフィリピン南部タウイタウイ州のシムヌル島からマレーシアのサバ州ラハダトゥ地区に到着した時に始まった。「スールー王国と北ボルネオの王立治安軍("Royal Security Forces of the Sultanate of Sulu and North Borneo")」を自称するこの一団は、スールー王国のスルタン王位を主張する人物ジャマルル・キラム3世によって派遣された。 キラム3世は、自分達の目的がサバ州東部(旧英領北ボルネオ)に対するフィリピン未解決の領有権の主張だと述べた。マレーシアの治安部隊は一団が集結したラハダトゥのタンドゥオ村を取り囲み、数週間の交渉および侵入者の撤退期限が過ぎた後(特にマレーシア警察の警官が殺害された後)に、この武装団を掃討するための主要作戦を開始した。立て籠もりの結末として武装団約56人が殺され、民間人6名とマレーシア治安部隊員10名が犠牲となった。残りの武装団は逮捕されたりフィリピンに逃亡した。