交響的組曲『ユーカラ』は、日本の作曲家、早坂文雄が作曲した交響組曲。 早坂が晩年に志向していた「汎東洋主義」に基づくとされるが、当時日本に紹介されたばかりだったオリヴィエ・メシアンの「移調の限られた旋法」(特に第4旋法)、「添加価値」、「不可逆リズム」、「鳥の歌」を独自に解釈して用いていることが今日では明らかにされている。このため、本作は無調に近づくとともに、複雑なリズムで書かれている(ただし、早坂は西洋合理主義的な十二音技法は否定している)。