メサビ鉄山(メサビてつざん、Mesabi Iron Range)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に広がる鉄鉱石の鉱山帯。1887年、レオニダス・メリット兄弟によって発見された。周辺の3つの鉱山帯、バーミリオン鉄山(Vermilion Range)、ガンフリント鉄山(Gunflint Range)、クユナ鉄山(Cuyuna Range)と合わせて、アイアン・レンジと呼ばれる鉱山帯群のうち最大のものである。メサビ鉄山はアイアン・レンジの西側に位置し、イタスカ郡とセントルイス郡にまたがっている。 メサビ鉄山はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地となっており、ブラジルにある世界最大のカラジャス鉄山には及ばないものの、ロシアのウラル山脈南部にあるなどと並び世界有数の埋蔵量を誇る。その規模は、第二次大戦勃発による、米国ならびに連合国の急激な兵器特需にも充分に応え得るものであった。また、純度が低いが大量に採掘することのできるタコナイトの生産でも有名である。 20世紀中盤までは活発に採掘が行なわれていたが、鉄鋼の世界的な需要減と、最盛期に比べ純度の高い鉱石が減少したこともあり、1970年代に入ると一旦は衰退した。しかし21世紀に入り、中華人民共和国での鉄鋼需要が高まると、同国に輸出するタコナイトの需要が増加し、それに伴ってメサビ鉄山も息を吹き返した。

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  • メサビ鉄山(メサビてつざん、Mesabi Iron Range)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に広がる鉄鉱石の鉱山帯。1887年、レオニダス・メリット兄弟によって発見された。周辺の3つの鉱山帯、バーミリオン鉄山(Vermilion Range)、ガンフリント鉄山(Gunflint Range)、クユナ鉄山(Cuyuna Range)と合わせて、アイアン・レンジと呼ばれる鉱山帯群のうち最大のものである。メサビ鉄山はアイアン・レンジの西側に位置し、イタスカ郡とセントルイス郡にまたがっている。 メサビ鉄山はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地となっており、ブラジルにある世界最大のカラジャス鉄山には及ばないものの、ロシアのウラル山脈南部にあるなどと並び世界有数の埋蔵量を誇る。その規模は、第二次大戦勃発による、米国ならびに連合国の急激な兵器特需にも充分に応え得るものであった。また、純度が低いが大量に採掘することのできるタコナイトの生産でも有名である。 20世紀中盤までは活発に採掘が行なわれていたが、鉄鋼の世界的な需要減と、最盛期に比べ純度の高い鉱石が減少したこともあり、1970年代に入ると一旦は衰退した。しかし21世紀に入り、中華人民共和国での鉄鋼需要が高まると、同国に輸出するタコナイトの需要が増加し、それに伴ってメサビ鉄山も息を吹き返した。 メサビ(Mesabi)は、MissabeまたはMesabaとも綴られることがある。 (ja)
  • メサビ鉄山(メサビてつざん、Mesabi Iron Range)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に広がる鉄鉱石の鉱山帯。1887年、レオニダス・メリット兄弟によって発見された。周辺の3つの鉱山帯、バーミリオン鉄山(Vermilion Range)、ガンフリント鉄山(Gunflint Range)、クユナ鉄山(Cuyuna Range)と合わせて、アイアン・レンジと呼ばれる鉱山帯群のうち最大のものである。メサビ鉄山はアイアン・レンジの西側に位置し、イタスカ郡とセントルイス郡にまたがっている。 メサビ鉄山はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地となっており、ブラジルにある世界最大のカラジャス鉄山には及ばないものの、ロシアのウラル山脈南部にあるなどと並び世界有数の埋蔵量を誇る。その規模は、第二次大戦勃発による、米国ならびに連合国の急激な兵器特需にも充分に応え得るものであった。また、純度が低いが大量に採掘することのできるタコナイトの生産でも有名である。 20世紀中盤までは活発に採掘が行なわれていたが、鉄鋼の世界的な需要減と、最盛期に比べ純度の高い鉱石が減少したこともあり、1970年代に入ると一旦は衰退した。しかし21世紀に入り、中華人民共和国での鉄鋼需要が高まると、同国に輸出するタコナイトの需要が増加し、それに伴ってメサビ鉄山も息を吹き返した。 メサビ(Mesabi)は、MissabeまたはMesabaとも綴られることがある。 (ja)
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  • メサビ鉄山(メサビてつざん、Mesabi Iron Range)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に広がる鉄鉱石の鉱山帯。1887年、レオニダス・メリット兄弟によって発見された。周辺の3つの鉱山帯、バーミリオン鉄山(Vermilion Range)、ガンフリント鉄山(Gunflint Range)、クユナ鉄山(Cuyuna Range)と合わせて、アイアン・レンジと呼ばれる鉱山帯群のうち最大のものである。メサビ鉄山はアイアン・レンジの西側に位置し、イタスカ郡とセントルイス郡にまたがっている。 メサビ鉄山はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地となっており、ブラジルにある世界最大のカラジャス鉄山には及ばないものの、ロシアのウラル山脈南部にあるなどと並び世界有数の埋蔵量を誇る。その規模は、第二次大戦勃発による、米国ならびに連合国の急激な兵器特需にも充分に応え得るものであった。また、純度が低いが大量に採掘することのできるタコナイトの生産でも有名である。 20世紀中盤までは活発に採掘が行なわれていたが、鉄鋼の世界的な需要減と、最盛期に比べ純度の高い鉱石が減少したこともあり、1970年代に入ると一旦は衰退した。しかし21世紀に入り、中華人民共和国での鉄鋼需要が高まると、同国に輸出するタコナイトの需要が増加し、それに伴ってメサビ鉄山も息を吹き返した。 (ja)
  • メサビ鉄山(メサビてつざん、Mesabi Iron Range)は、アメリカ合衆国ミネソタ州北東部に広がる鉄鉱石の鉱山帯。1887年、レオニダス・メリット兄弟によって発見された。周辺の3つの鉱山帯、バーミリオン鉄山(Vermilion Range)、ガンフリント鉄山(Gunflint Range)、クユナ鉄山(Cuyuna Range)と合わせて、アイアン・レンジと呼ばれる鉱山帯群のうち最大のものである。メサビ鉄山はアイアン・レンジの西側に位置し、イタスカ郡とセントルイス郡にまたがっている。 メサビ鉄山はアメリカ合衆国における鉄鉱石の主産地となっており、ブラジルにある世界最大のカラジャス鉄山には及ばないものの、ロシアのウラル山脈南部にあるなどと並び世界有数の埋蔵量を誇る。その規模は、第二次大戦勃発による、米国ならびに連合国の急激な兵器特需にも充分に応え得るものであった。また、純度が低いが大量に採掘することのできるタコナイトの生産でも有名である。 20世紀中盤までは活発に採掘が行なわれていたが、鉄鋼の世界的な需要減と、最盛期に比べ純度の高い鉱石が減少したこともあり、1970年代に入ると一旦は衰退した。しかし21世紀に入り、中華人民共和国での鉄鋼需要が高まると、同国に輸出するタコナイトの需要が増加し、それに伴ってメサビ鉄山も息を吹き返した。 (ja)
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