ミサオノキ(操の木、貞操木; 学名: Aidia henryi)はアカネ科の小高木の一種である。 分布域には日本も含まれており、日本近代植物学の父・牧野富太郎(1862–1957)の出身地である高知県にも見られ、牧野も自身にとって馴染みの深いこの木について生涯で幾度か取り上げているが、牧野の存命中も死後も対応する学名は著しく変遷している。日本産のミサオノキの花が4数花(花弁などが4つに分かれているということ)であるのに対し最初に牧野があてた Randia densiflora (Wall.) Benth. や平凡社『日本の野生植物』()などに見られる Randia cochinchinensis (Lour.) Merr. は5数花(花弁などが5つに分かれているということ)で、左記2つの学名は実際には日本に分布しない種のものを誤ってあててしまっていたという結論が出ている(なお牧野は Randia densiflora をあてるのが不適切であるということや、本種がRandia属ではなくAidia属であるということ自体には生前に気が付いていた。詳細はにて後述する)。

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  • ミサオノキ(操の木、貞操木; 学名: Aidia henryi)はアカネ科の小高木の一種である。 分布域には日本も含まれており、日本近代植物学の父・牧野富太郎(1862–1957)の出身地である高知県にも見られ、牧野も自身にとって馴染みの深いこの木について生涯で幾度か取り上げているが、牧野の存命中も死後も対応する学名は著しく変遷している。日本産のミサオノキの花が4数花(花弁などが4つに分かれているということ)であるのに対し最初に牧野があてた Randia densiflora (Wall.) Benth. や平凡社『日本の野生植物』()などに見られる Randia cochinchinensis (Lour.) Merr. は5数花(花弁などが5つに分かれているということ)で、左記2つの学名は実際には日本に分布しない種のものを誤ってあててしまっていたという結論が出ている(なお牧野は Randia densiflora をあてるのが不適切であるということや、本種がRandia属ではなくAidia属であるということ自体には生前に気が付いていた。詳細はにて後述する)。 (ja)
  • ミサオノキ(操の木、貞操木; 学名: Aidia henryi)はアカネ科の小高木の一種である。 分布域には日本も含まれており、日本近代植物学の父・牧野富太郎(1862–1957)の出身地である高知県にも見られ、牧野も自身にとって馴染みの深いこの木について生涯で幾度か取り上げているが、牧野の存命中も死後も対応する学名は著しく変遷している。日本産のミサオノキの花が4数花(花弁などが4つに分かれているということ)であるのに対し最初に牧野があてた Randia densiflora (Wall.) Benth. や平凡社『日本の野生植物』()などに見られる Randia cochinchinensis (Lour.) Merr. は5数花(花弁などが5つに分かれているということ)で、左記2つの学名は実際には日本に分布しない種のものを誤ってあててしまっていたという結論が出ている(なお牧野は Randia densiflora をあてるのが不適切であるということや、本種がRandia属ではなくAidia属であるということ自体には生前に気が付いていた。詳細はにて後述する)。 (ja)
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  • Govaerts, R. . World Checklist of Selected Plant Families Database in ACCESS: 1-216203. The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew. (ja)
  • Govaerts, R., Ruhsam, M., Andersson, L., Robbrecht, E., Bridson, D., Davis, A., Schanzer, I. and Sonké, B. . World Checklist of Rubiaceae. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; https://wcsp.science.kew.org/namedetail.do?name_id=5028 Retrieved 4 December 2021 (ja)
  • 山崎敬 「アカネ科 RUBIACEAE」 佐竹義輔、原寛、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 木本II』平凡社、195頁。 (ja)
  • Govaerts, R. . World Checklist of Selected Plant Families Database in ACCESS: 1-216203. The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew. (ja)
  • Govaerts, R., Ruhsam, M., Andersson, L., Robbrecht, E., Bridson, D., Davis, A., Schanzer, I. and Sonké, B. . World Checklist of Rubiaceae. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; https://wcsp.science.kew.org/namedetail.do?name_id=5028 Retrieved 4 December 2021 (ja)
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  • ミサオノキ(操の木、貞操木; 学名: Aidia henryi)はアカネ科の小高木の一種である。 分布域には日本も含まれており、日本近代植物学の父・牧野富太郎(1862–1957)の出身地である高知県にも見られ、牧野も自身にとって馴染みの深いこの木について生涯で幾度か取り上げているが、牧野の存命中も死後も対応する学名は著しく変遷している。日本産のミサオノキの花が4数花(花弁などが4つに分かれているということ)であるのに対し最初に牧野があてた Randia densiflora (Wall.) Benth. や平凡社『日本の野生植物』()などに見られる Randia cochinchinensis (Lour.) Merr. は5数花(花弁などが5つに分かれているということ)で、左記2つの学名は実際には日本に分布しない種のものを誤ってあててしまっていたという結論が出ている(なお牧野は Randia densiflora をあてるのが不適切であるということや、本種がRandia属ではなくAidia属であるということ自体には生前に気が付いていた。詳細はにて後述する)。 (ja)
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