ボスホート1号(ボスホート1ごう、Voskhod 1)は、初めて複数の人間を宇宙空間に送った、初めて技術者、学者を宇宙に送った、また初めて宇宙服を使わずに飛行したソビエト連邦の宇宙船である。ボスホートはロシア語で日の出という意味である。また、この飛行では336kmという当時、最遠距離の記録が樹立された。複数の人間を宇宙空間に送ることを計画したアメリカ合衆国のジェミニ計画に対抗して始められた。この飛行では、1871年のパリ・コミューンの旗の一片が持ち込まれたと主張されている。 ボスホート1号は、3人乗りとしては小型であり、乗組員のための3体の宇宙服は省略され、乗員区画の大きさやペイロードに余裕は無かった。もともとボスホートは2人乗り用として設計されていたが、ソビエト連邦の政治家の圧力で3人乗りとなった。ボスホート計画は短期間で終わり、ボスホート1号の他は、2人を乗せたボスホート2号しか飛ばなかった。ボスホート2号では、アレクセイ・レオーノフが人類初の宇宙遊泳を行ったため、宇宙服を着て行われた。