ベウジェツ強制収容所(独:Konzentrationslager Belzec)もしくはベウジェツ絶滅収容所(独:Vernichtungslager Belzec)は第二次世界大戦中にナチス・ドイツがルブリン県ベウジェツ村(リヴォフとルブリンの中間地点にある)に設置した強制収容所である。ラインハルト作戦に基づく三大ユダヤ人絶滅収容所の一つである(他の二つはソビボル強制収容所とトレブリンカ強制収容所)。三つの絶滅収容所の中では最初に作られ、他の二つの絶滅収容所のモデルともなった。開設から閉鎖までのわずか1年の間に40万人にも及ぶユダヤ人をはじめとして、ロマ民族・ポーランド人政治犯などが大勢ここで殺害された。「ベウジェッツ」「ベウゼツ」「ベウゼッツ」「ベルゼク」「ベルゼック」などの表記も散見される。