プシケ (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。 組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である。プシケはかつてはコアとマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い)が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{。

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  • プシケ (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。 組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である。プシケはかつてはコアとマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い)が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{。 (ja)
  • プシケ (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。 組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である。プシケはかつてはコアとマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い)が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{。 (ja)
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  • 黒が太陽。 (ja)
  • 赤が惑星(一番外側の赤は木星)、 (ja)
  • プシケの軌道。青がプシケ、 (ja)
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  • 赤が惑星(一番外側の赤は木星)、 (ja)
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  • プシケ (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。 組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である。プシケはかつてはコアとマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い)が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{。 (ja)
  • プシケ (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系の小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。 組成は純度の高い鉄とニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である。プシケはかつてはコアとマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い)が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{。 (ja)
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  • プシケ (小惑星) (ja)
  • プシケ (小惑星) (ja)
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