プシューケー(古希: Ψυχή, Psūkhḗ)とは、ギリシア神話に登場する人間の娘の名で、この言葉は古代ギリシア語で心・魂・蝶を意味する。日本語のカタカナ音訳ではプシューケーの他に、「υ (y)」を短母音読みしてプシュケー(Psychē)、最後の長母音も省略してプシュケ、または俗ラテン語読みでプシケーとも表記する。児童向けの本では英語読みでサイキと表記される事もある。アプレイウスのラテン小説『黄金の驢馬』の中の挿話として登場する。ラテン文学であるため、ウェヌス、クピードーといったローマ神話の神名が用いられているが、ギリシア神話の一編として紹介される場合、アプロディーテー、エロースとギリシア神話の神名に直されていることが多い。本項の説明においては原書のとおりローマ神話の名前で表記する。