ブコヴィナ・ダルマチア府主教の邸宅(ブコヴィナ・ダルマチアふしゅきょうのていたく)はウクライナのチェルニウツィーに残る建造物群で、ブコヴィナがオーストリア帝国に属していた1864年から1882年にかけて、チェコ人の建築家(1831年 – 1908年)の設計で建てられた。建造物群はかつてのブコヴィナ府主教たちの住居や聖堂・修道院・庭園などからなり、現在はの校舎の一部として利用されている。ハプスブルク君主国が宗教寛容政策を採っていた時期に栄えた東方正教会の影響力の大きさを伝えるとともに、様々な時代の建築様式が素晴らしい形で融合した歴史主義建築の傑作であることから、2011年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。