フッ化白金(VI)(フッかはっきん ろく、英: platinum(VI) fluoride)は、化学式 PtF6 で表される白金の六フッ化物で、白金の化合物において酸化数が+6である唯一の例である。暗赤色の揮発性の固体で、気体も暗赤色である。4つのd電子が三重項基底状態にあり、常磁性をもつ。 PtF6 は強力な酸化剤かつ強力なフッ素化剤であり、最もよく知られているのはキセノンをヘキサフルオロ白金酸キセノンにする反応である。この反応の発見(1962年)によって貴ガス化合物の存在が証明された。この反応をキセノンではなく酸素に対して行うと、ヘキサフルオロ白金酸ジオキシゲニル ((O2)+(PtF6)-) ができる。