ヒミルコ(ヒミルコ2世、紀元前396年没)は、カルタゴのマゴ家の一員で、将軍として紀元前406年から紀元前396年までシケリア(シチリア)への遠征軍を率い、何度もシュラクサイの僭主ディオニュシオス1世に勝利した。 紀元前550年から紀元前375年にかけて、マゴ家は政治・軍事双方において「カルタゴ帝国」で中心的な役割を果たした。ヒミルコは従兄弟であるハンニバル1世の副官として紀元前406年からのシケリア遠征に参加し、アクラガス包囲戦中にハンニバルが病死すると司令官となった。ヒミルコはアクラガス(現在のアグリジェント)を攻略し、さらにゲラ(現在のジェーラ)、カマリナを破壊し、紀元前405年にはディオニュシオスと有利な条件で講和条約を結んだ。