ヒトの髪の色(ヒトのかみのいろ)では、ヒトにおける頭髪の色について記述する。ヒトの髪の色はユーメラニンとと呼ばれる化学物質による着色の結果により決まる。 毛髪をはじめとするヒトの体毛には、白色・淡褐色・赤褐色・黒色など実に多様な色がある。体毛にユーメラニンが多いとその色は濃く、フェオメラニンが多いと赤みを帯びた色になる。毛髪の色が淡い人種では、人によっては成長につれ毛髪が次第に濃い色へ変化することもある。 毛髪の色は、地域や民族によって様々な違いがある。 黒髪はモンゴロイド・ネグロイド・オーストラロイド・コーカソイド(いわゆる四大人種)に共通に見ることができる。栗毛・赤毛などの毛髪はオーストラロイド、コーカソイドなどで見ることができる。また栗毛はモンゴロイドにも見られ、金髪・赤毛はオーストラロイドにも見ることができる。 同じ民族の間でも毛髪の色には明確な個人差がある。また、染髪により、髪を自然には見られない色にすることも可能である。