バカシ半島は、カメルーン=ナイジェリア国境最南部に位置する半島。バカシ半島領有権問題は、バカシ半島の領有権をめぐる紛争である。 1993年にナイジェリアが派兵し南部を占領したことで両国間の紛争となった。1996年にもカメルーンの警察部隊とナイジェリアの陸軍部隊が半島内で衝突、両国間の緊張が高まった。1994年3月29日、チャド湖周辺の国境問題も併せカメルーンが国際司法裁判所に提訴した。 2002年、国際司法裁判所はカメルーンの主権を認める判決を下したものの、ナイジェリアは判決結果の受け入れを拒否。その後、両国による国境画定作業が行われた結果、半島内の30以上の村がカメルーンに引き渡されることとなった。