ニクス(Nix)は冥王星の第2衛星。2005年、冥王星の衛星で最も外側の軌道を周る第3衛星ヒドラと共にハッブル宇宙望遠鏡による観測で発見され、ギリシア神話の夜の女神ニュクス (Nyx) にちなんで命名された。長径は49.8 kmで、冥王星からの距離で近い方から3番目の軌道、第5衛星ステュクスと第4衛星ケルベロスの間を公転している。 2015年7月、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の探査機ニュー・ホライズンズが冥王星系を通過した際に冥王星と冥王星の他の衛星と共にニクスの写真が撮影された。ニュー・ホライズンズからの撮像は、恐らく衝突クレーターと思われる大きな赤みがかった領域を顕わにした。