タルペーイアの岩(rupes Tarpeia)は、古代ローマのフォルム・ロマヌムを見下ろす位置にあったカピトリヌスの丘の南端の急峻な崖である。共和政ローマ時代には処刑場として使われていた。殺人罪、外患罪、偽証罪、奴隷を盗んだ罪などに問われた者が有罪宣告されると、この崖から突き落とされた。精神や身体に深刻な障害を負った者も神に呪われているとみなされ、同じ運命をたどった。