『セミラーミデ』(Semiramide)は、ロッシーニがヴォルテールの悲劇『セミラミス』を基に、1823年に作曲したオペラ・セリアで、ロッシーニのイタリア時代最後の作品。同年2月3日、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演された。台本はによる。 同じくセミラミスを題材としたオペラにはピエトロ・メタスタジオがリブレットを書いた『許されたセミラーミデ』 (Semiramide riconosciuta) があり、レオナルド・ヴィンチが1729年に作曲したものをはじめとして多数の作曲家が曲をつけている。ヘンデルが1733年の初演したものは大部分ヴィンチの音楽により、ヨハン・アドルフ・ハッセ作曲の有名なメロディーをいくつか利用したパスティッチョ(混成作品)にすぎず、ヘンデルはレチタティーヴォに曲をつけたにすぎない。こちらはエジプト王女セラスミスが男装し、自分の息子のニーノの名でアッシリアの王位につくという設定である。