サバット(Savate=フランス語で「靴」の意味)は、護身術のひとつ。 ブルボン朝時代にミッシェル・カスーによって体系化され、弟子のシャルルモン・ルクールによってフランスにおいて紳士の護身術として広まった。その後、フランス革命時には革命家たちにも広まった。南フランスでも足技主体の武術である「ショソン」があった。 本来、サバットは離れた間合いにおいて杖(ステッキ)を用いる「ラ・カン」、互いの手足が届く間合いで打撃を繰り出す「ボックス・フランセーズ」、投げや関節技を含む「リュット・パリジェンヌ」を包含する総合格闘技である。 現代ではボックス・フランセーズの試合が主流であり、これを中心に本項でも解説する。