サウス・シェトランド諸島(サウス・シェトランドしょとう、South Shetland Islands)は、南極海にある諸島である。 南極半島からブランスフィールド海峡を隔てた沖にあり、南緯61度00分から63度37分、西経53度83分から62度83分の範囲に位置する。総面積は3687平方キロメートルであり、80%から90%は氷河に覆われている。最高地点はスミス島にある標高2105メートルのフォスター山である。 この諸島は、イギリス人の探検家ウィリアム・スミス (William Smith) が1819年2月19日に発見し、イギリス領と宣言した。そして同じ年の10月16日には、この諸島で最大の島であるキングジョージ島に上陸した。この諸島については、他にアルゼンチンとチリが領有権を主張しているが、南極条約により領有権は凍結されている。 19世紀から20世紀初頭にかけて、この諸島ではアザラシ狩りや捕鯨が行われた。南極地域の中では最も北方にあるため、観測基地の設置条件が良く、複数の国家が観測基地を設置している。 夏季にはこの諸島を訪れるツアーがある。