コンスタンティヌス朝(コンスタンティヌスちょう、305年 - 363年)は、ローマ帝国の王朝。最初に単独皇帝となったコンスタンティヌス1世の名を採って呼ばれる。『ローマ皇帝群像』によると、王朝の祖コンスタンティウス・クロルスはダルダニアからきた貴族エウトロピウスと、皇帝クラウディウス2世や皇帝クィンティッルスの姪クラウディアとの間に生まれた息子とされている。ただし歴史家の多くは、この系譜はコンスタンティヌス家によるプロパガンダの結果として粉飾された可能性が高く、地位が高い2人の末裔に見せかけたかったのだろうという結論を下し、実際の出自は不明としている。