ケイパー映画(caper film)もしくは、強盗映画またはハイスト映画(ごうとうえいが、heist film)とは、映画ジャンルの1つで、犯罪映画のサブジャンルの1つ。その名の通り、主人公たちによる強盗や盗みを主題とする作品(ケイパー・ストーリー)を指す。このジャンルの黎明期の代表作は『アスファルト・ジャングル』(1950年)であり、同作では強盗団の一人の失敗が最終的に計画の破綻につながる様子が描かれ、『Film Genre 2000』では「ほぼ本作のみでこのジャンルを確立させた」とある。この形式を踏襲した類似作として『』(1950年)、『現金に体を張れ』(1956年)、『ゲッタウェイ』(1972年)などがある。また、ロジャー・イーバートは、ケーパー映画の特徴の1つである仲間を集めて1つの目的に挑むというスタイルは『七人の侍』に源流が見られるとしている。 1990年代になると強盗映画は、「これらのスタイルを実験的に用いて工夫した」ものとなり、犯罪計画そのものよりも、登場人物たちの関係性に重点が置かれるようになった。