グースリ(ロシア語: Гусли)は、ロシアに伝わる弦楽器。中世ロシアにおいては、ロシア正教会が器楽演奏を禁じていたが、グースリはその唯一の例外であった 。 中世ロシアで活動したスコモローフが多用し、口承叙事詩ブィリーナを語る際にもグースリを膝に置いてつま弾いていたと考えられている。ブィリーナの中では、キエフの勇士ドブルィニャ・ニキーティチやノヴゴロドの商人サドコの物語に、グースリがスコモローフのトレードマークとして登場する。