『キリスト』(ドイツ語:Christus、クリストゥス)は、フランツ・リストが作曲した3つのオラトリオのうち聖エリーザベトの伝説に続く第2作目で、1866年に完成した作品である。聖書を原典としてキリストの誕生から受難、復活までを描いていることに関してはヘンデルの『メサイア』の先例がある。ただヘンデルが旧約聖書の預言をとおしての間接的な描写を多く用いているのに対し、リストは福音書のテクストによる直接的な描写を多用している。