キャスター (英語: Castor) はサイオコール(現 ATKランチ・システムズ・グループ(の一部))の固体燃料ロケットシリーズである(ロケットシステム全体の呼称ではなく、採用された段ないしブースターの名称として呼ばれている)。アメリカ陸軍向けにジェット推進研究所 (JPL) が開発したMGM-29 サージェント地対地ミサイルを原型として、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が小型人工衛星打ち上げロケットスカウト用第2段として開発したキャスターIを起源としている。スカウトの各段モータには恒星の名称が与えられており、これに従いキャスターはふたご座α星「カストル」に因んで命名された。日本ではNASDA系のNシリーズ(含むH-I)の固体ロケットブースターに採用された。