ガリカニスム(仏: Gallicanisme)とは、フランスの世俗事柄に関しては国王の権力が教会に優先するという考え方のもとで、ヨーロッパ的規模の組織の一部を構成するフランス国内の教会を、教皇の干渉を排除して君主の統制下におこうとする国家教会の動きのこと。教皇庁と一線を画したフランス教会独自の主張である。これには、聖職者たちの目を、ローマ教皇を頂点とするヨーロッパ的規模の教会組織からフランスへと向けさせる効果があった。日本語では、ガリア主義、国家教会体制、フランス国民教会主義、フランス国民教会主義などと訳される。語源は「ガリア」。対立概念はユルトラモンタニスム。