エビフリャーは、エビフライを名古屋弁風に訛って表現した単語。名古屋弁で耳に残る「〜みゃあ」などの語尾の発音を茶化している。 この表現は1980年代初頭にタレントのタモリによって考案されたもので、愛知県名古屋市を揶揄する言葉として、あるいは「名古屋ではエビフライがよく食べられている」というイメージとして広まった。1980年頃はまだ、エビフライが愛知と名古屋の名物という意識はなく、日常的に「エビフリャー」と呼ぶ者もいなかったといわれる。その後エビフライを名古屋名物と勘違いする風潮に飲食業界が着目し、新しいメニューが多く作られていった。月刊誌『潮』は、日本人のブランド志向と権威主義と事大主義の戯画化、と指摘している。